ポスティングとは何か?チラシ集客を成功させる方法を解説
ポスティングは、チラシを住宅のポストに投函するという、古くからある集客の方法です。
Web広告やSNSでの集客が主流になった現代で、「今さらポスティングで集客できるの?」と半信半疑の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言えば、ポスティングで集客効果を上げることは十分に可能です。特にお店や事業所の周辺住民に対し宣伝したい場合、ポスティングは理に適った宣伝手法です。
ただし、ただチラシを配布するだけでは効果がありません。ポスティングを実行する前に、最低限知っておいてほしい情報があります。
この記事は、ポスティングの基本情報からメリット・デメリット、集客効果を上げるポイントまですべて分かる内容になっています。
「まずはポスティングの情報収集がしたい」「ポスティングをすべきかどうか迷っている」という方はぜひ参考にしてみてください!
目次
ポスティングとは?知っておきたい基本のキ
まずはポスティングの基本的な情報について紹介します。
チラシをポストに投函する集客方法のこと
ポスティングは、商品やサービスを紹介するチラシをポストに投函する宣伝手法です。チラシを見た住民が問い合わせや商品購入、お店への来店などの行動をしてくれれば、ポスティングの効果であると言えます。
ポスティングは中でも「地域密着型のお店・事業所」の宣伝に優れています。「あなたの生活範囲にこんな便利な商品・お店がありますよ」と知らせることができます。
チラシの配布方法には種類がある
ポスティングには、大きく分けて以下の4つの配布方法が存在します。
それぞれの特徴は、以下の通りです。
配布方法 | 概要 |
---|---|
軒並み配布(ローラー配布) | 建物の選別なく、ランダムにチラシを配布する方法 |
集合住宅配布 | アパート・マンションだけにチラシを配布する方法 |
戸建配布 | 一戸建て住宅だけにチラシを配布する方法 |
事業所配布 | オフィスビルや事業所だけにチラシを配布する方法 |
たとえば小さな子供がいる家庭に情報を届けたい場合は、ファミリータイプの集合住宅に絞って配布した方が、チラシの効果は高くなります。
ポスティング業者の基本料金は「軒並み配布」の値段であるケースがほとんどで、最も安い配布方法です。
一方、集合住宅配布・戸建配布・事業所配布は建物を選別する必要があるため、軒並み配布よりも割高になる点は注意しましょう。
関連コンテンツ:ポスティング費用はどれくらいかかる?料金の内訳と平均相場
ポスティング効果が出やすい業種
ポスティングで効果を出しやすい業種には、以下のような共通項があります。
- 地域密着型の店舗・企業
- ターゲットを絞り込める業種
- タイムリーな情報を伝えたい業種
これらの条件に合う業種は、以下のようなものが挙げられます。
業種 | ポスティングするメリット |
---|---|
宅配・デリバリー | 利用者が多く、チラシを手元に置いてもらえる可能性も高い。 |
飲食店 | チラシに割引クーポンをつけると、利用率が高くなる傾向がある。 |
学習塾・習い事関連 | 学区周辺やファミリー世帯に絞って訴求できる。 |
美容室・エステサロン | 店舗の存在を周知できる。リピーターの獲得にも効果的。 |
不動産 | 高所得層に向けたアプローチも可能。 |
エンタメ・娯楽施設 | 新規開店・リニューアル告知に適している。 |
生活サービス | 必要なタイミングで利用できるよう、チラシを手元に残してもらえる可能性が高い。 |
アルバイト・パート求人 | 家の近くで仕事を探している人の需要に応えられる。 |
弊社アドネットでも、これらの業種のお客様での成功事例が多数あります。
ポスティングだからこその6つの強み
ポスティングにはWeb広告やSNS集客では得られない強みがあります。
各項目について、くわしく見ていきましょう。
ターゲットが多いエリアにチラシを配れる
ポスティング業者ではあらかじめターゲットが多く住んでいるエリアを割り出すことができます。なぜそれが可能かというと、GISと呼ばれる地理情報システムを使ってエリア選定を行っているからです。
GISでは、5年に1度行われる国勢調査のデータを参照できます。エリア内の人口・世帯数・年齢比・男女比・年収帯などが、以下のように色分けされて表示されます。
ターゲットが多いエリアに絞ってチラシを配った方が、少ない部数で高い反響を狙うことができます。
新聞購読世帯以外にも周知できる
みなさんは、過去5年間での新聞購読世帯数の変化をご存じでしょうか。
上記のグラフから、年を追うごとに新聞購読世帯は減少していることが分かると思います。
かつては紙媒体の宣伝と言えば新聞折込が王座を死守していましたが、それも過去の話です。
新聞購読世帯以外にも紙媒体でアプローチできるのが、ポスティングの強みです。
潜在顧客にもチラシが届く
インターネットやSNSが普及した現代は、情報の選別はユーザー自身が行うのが当たり前です。いわば「自分が興味のある情報だけにアクセス」している状況であり、興味の範囲外にある広告にふいに出会ってしまう機会が減ってしまっているのです。
ポスティングはまさしく「出会い頭のインパクト」を演出できる宣伝手法です。商品・サービスの存在を知らない「潜在顧客」にも購入・来店を促せるチャンスがあります。
費用対効果が高くコスト回収しやすい
ポスティングの反響率の平均は、およそ0.01~0.3%、つまり10,000枚のチラシを配布して1~30人の反応を得られる計算になります。
軒並み配布の場合の配布単価は1枚あたり3~6円が相場になりますから、仮に10,000枚チラシを配ったとしても6万円です。
扱っている商品・サービスにもよりますが、商品の購入につながれば十分にコスト回収は可能です。
チラシ以外の配布物も投函可能
実はポスティングできるのは紙のチラシに限りません。ポストに投函できるサイズのものであれば、ポスティングは可能です。たとえば冷蔵庫に貼れるマグネットタイプの広告や、ポケットティッシュなどがあります。
あえて紙以外の広告物にすることで、他社との違いを演出できます。
広告を直接手に取ってもらえる
ポスティングの大きな利点は、手元に残しておけることです。これがWeb広告だと、タイミングによって表示される/されないがありますので、後で見返すことができません。
また、「ポストを開けてチラシを取り出す」という身体的な動作を含んでいるため、記憶に残りやすいのもポスティングの特徴になります。
その場では具体的な行動につながらなくとも、長期的に訴求効果が持続します。
ポスティング実施前に知っておきたい注意点
どんな販促手法にも一長一短があります。ポスティングの場合も、以下のような懸念点が存在します。
トラブルやクレームが起きる可能性あり
不特定多数の住宅へチラシを配布するため、「チラシはいらない」という住宅にも投函されます。それによってトラブルやクレームにつながってしまう可能性はゼロにはできません。
しかし、丁寧にポスティングを行っていればほとんどのクレームは回避できます。
以下の記事ではクレーム対策や、クレームが起きた時の対処法をお伝えしていますので、あわせてご覧ください。
関連コンテンツ:ポスティングでよくある7つのクレームと対策・対処法を伝授!
悪質なポスティング業者も存在する
ネットで検索すると、ポスティング業者は無数に存在します。そのすべてが高品質なサービスを提供してくれるとは限りません。
優良業者/悪質業者を事前に見極めるポイントには、以下の4つがあります。
- 適切な配布料金でサービスを提供しているか
- 「単配」と「併配」どちらも行っている
- 配布スタッフの教育・管理体制は十分か
- 配布エリアについてくわしい知見を持っているか
初回のやり取りでこれらの点をヒアリングし、依頼すべきかどうかを検討してみてください。
関連コンテンツ:ポスティング業者選びで失敗しない!優良業者の見分け方4つ
配布できるチラシ枚数には上限がある
ポスティングできるチラシ枚数には限りがあります。たとえば1万世帯しかないエリアには10,000枚以上のチラシを配ることはできません。
これはコストをかければ無制限に広告を配信できるWeb広告と比べると見劣りのするポイントかもしれません。
時間をかけた割には反応が少ない
ポスティングの反響率はおよそ0.01~0.3%です。10,000枚のチラシを配布したら1~30人の反応が得られる計算になります。裏を返せば、残りの9,999人にはチラシを無視されていることになります。
この前提を知らないと、ポスティングした結果「時間をかけた割には反応が少なかった」と感じてしまうかもしれません。
捨てられないチラシを作るには、ターゲットに合ったデザインにする必要があります。チラシデザインのポイントについては以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連コンテンツ:ポスティングで反響が高いチラシとは?行動を促すデザインのコツ【保存版】
ポスティングで反響を増やす3つのコツ
ポスティングの反響を増やすには、以下の3つを実践してみてください。
配布エリアの事前調査は怠らず
ポスティングでなるべく避けたいのは「需要がないエリアにチラシを配る」ことです。そのため、配布を検討しているエリアの事前調査は欠かさないようにしましょう。
具体的には以下のようなポイントを見ます。
- 配布エリアの人口・世帯数
- 競合他社の有無
- 店舗・事業所周辺を行き交う人の傾向
実際に配布エリアを歩いてみると、統計上からは読み取れない「生」の情報が見えてきます。
関連コンテンツ:ポスティングのエリア選定の方法を解説
ターゲットに合わせた配布方法を選択する
ポスティングは配布する建物(配布方法)を選ぶことができます。
配布方法 | 概要 |
---|---|
軒並み配布(ローラー配布) | 建物の選別なく、ランダムにチラシを配布する方法 |
集合住宅配布 | アパート・マンションだけにチラシを配布する方法 |
戸建配布 | 一戸建て住宅だけにチラシを配布する方法 |
事業所配布 | オフィスビルや事業所だけにチラシを配布する方法 |
たとえば学習塾の生徒募集チラシを、単身者向けのアパートに配布しても効果が無いのは明白です。子供のいる戸建て住宅街や、ファミリータイプのマンションに絞り込むことで、よりターゲットへのアプローチがしやすくなります。
ポスティング後は必ず効果測定をする
ポスティングをしたら、実際にどのくらいの反応が得られたか効果測定をしましょう。反響率は「反響数÷配布枚数×100」で算出することができます。
結果を振り返ることで、「配布エリアを変えた方がいいかもしれない」「チラシの訴求ポイントを変えた方がいいかもしれない」など、改善点が見えてきます。
それらを踏まえて再度ポスティングをすると、より高い反響を獲得できるようになります。
関連コンテンツ:
●ポスティングには効果がない?集客アップのための3つのポイントとは
●ポスティングはABテストが超重要!やり方と注意点も紹介
●ポスティングの効果測定とは?反響率を高めるポイントも紹介
ポスティングよくある質問【Q&A】
Q.チラシは1日に何枚くらい配れるものですか?
稼働時間やエリアの地形によって変動はありますが、およそ300~1,000枚程度でしょう。
たとえば住宅が密集しているエリアであれば短時間で多くのチラシを配布できますが、建物がまばらであったり、坂道の多いエリアでは配布に時間がかかります。
Q.雨の日もチラシを配布するんですか?
弊社アドネットの場合は、原則として雨の日は配布を行っていません。それは、チラシが濡れてしまうことによるトラブルやクレームを防ぐためです。
Q.ポスティングは違法ではないのですか?
ポスティング行為そのものは違法ではありません。しかし、配布に伴う以下のような行為は違法になる可能性があります。
- マンションのオートロックを突破してチラシを配布する(住居侵入罪)
- 公序良俗に反する内容のチラシを配布する(風俗営業法)
- 一度投函したチラシを無理やり取り出す(軽犯罪法)
- 郵便ポストを壊してしまった(器物損壊罪)
Q.ポスティング業者によって料金が違うのはなぜですか?
一言で言えば、業者によって設定している人件費が異なるためです。
配布料金は作業や管理にかかる「人件費」をもとに各社が設定しています。
一概には言えませんが、相場に比べて明らかに安い値段でポスティングを請け負っている業者は、本来かけるべき人件費を削減しており、品質が低い可能性があります。
Q.どんな人がチラシを配っているんですか?
弊社アドネットの場合は、業務委託契約のスタッフがチラシを配布しています。年齢・性別も様々ですが、いずれも座学・実地研修を経たスタッフですのでご安心ください。
Q.全戸配布は可能ですか?
全戸配布は難しいのが現状です。過去にトラブルやクレームのあった物件にはチラシを配布できないため、軒並み配布の場合でも、エリアの6~8割のカバー率になります。
まとめ|Web・SNS隆盛の今、ポスティングは「穴場」の宣伝手法です!
ここまでお読みいただいたみなさん、どうもありがとうございます。ポスティングについて様々な情報を受け取っていただけたのではないかと思います。
Web広告やSNSでの集客が基本になっている今、潜在顧客にアプローチでき、手元に広告が残るポスティングはおすすめの宣伝手法です。
弊社アドネットは、練馬・杉並・武蔵野・三鷹エリアを得意とするポスティング会社です。
ポスティングに関するお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください!
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