イヌにトラウマ

いったい一日に何匹の犬を見かけるのだろう。

ポスティングの最中、ご主人を携えた散歩中の犬とよく出会う。

中には追い越していった犬が、振り向いては僕を見つめ、また振り向いては見つめる。

きっと前世は知り合いなのだろうと、思わずにはいられない仕草である。

また、4匹のチワワの中に、同じようにリードに繋がれたネコが一匹、

引き摺られながらの散歩を見かけた事がある。つわもののご主人もいるものだ!

袋小路にはよく犬がいる。出ていくまでギャンギャン吠えられる時がある。

「おいおい!近所迷惑だから吠えないでくれ!」と思いながらポスティングする。

犬は犬できっちり仕事をしているのかも知れないが。

道路脇の塀の陰からいきなり吠えられ吃驚する時もある。ホント心臓に悪い。

「もう!居るなら居ると言ってから吠えてくれ!」と思わず口にでる。

実は、僕は犬があまり好きではない。鎖に繋がれているから平気でいられるようなもの。

一瞬の隙にご主人の手を離れたトイプードルが、リードを引き摺って走ってくるなり

キャンキャンと足元にまとわり付かれた時がある。

たとえ小さなトイプードルでも繋がれていないと背中に緊張が走る。

チラシを手に持ったまま“オバケのQ太郎”状態だ。

その時の脛の小さな歯跡は一週間消えなかった。

思い出す。

小学生の時、登校前に新聞配達していた。

田舎だから15軒程だったが、最後の家はいつも緊張していた。

おおきな真っ黒い犬が、新聞受けの傍にいつもいたからだ。

ある日、鎖に繋がれていないのを目にした時は吃驚!

おもわず新聞を放り投げて逃げた!逃げた!

黒い犬はウォンウォンとすぐに追いつき、後ろから飛びかかって来る!

「わあぁぁー!!!」と走った!走った!走って半泣きで家に帰った。

それ以来、繋がれていない犬は恐怖だ。

もしも、鎖やリードという存在がなかったら僕はポスティングができないだろうと思う。

戌年生まれなのだが・・・。

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